2016/10/01

電光超人グリッドマン(9)「悪魔の洗脳作戦」

塾に遅刻し、慌てて入室する美奈子。

教室は既にシノビラーの支配下にあった。

軍服姿をした教師に、画面を見るよう促される。

画面からシノビラーが現れ、押さえつけられた美奈子に洗脳を施す。

洗脳が完了し、うつ伏せていた顔を上げる美奈子。

「お前もシノビラー様の教えを忠実に守るんだ、いいな?」「はい……」

スケバンとなり、小学生にカツアゲを行う美奈子。

「今から悪の基本精神を唱える、立て」

「悪に生きることはこの上ない悦び、悪こそ最高の美学」

命じられるまま、襲いかかる美奈子。
93年の作品。スケバンは当時の感覚からしても過去のものとなりつつあったはずだが、「学力テストの成績に対するコンプレックスから怪獣が生まれる」という展開上、学校的な規範から逸脱した「不良」であることの、分かりやすい記号が必要だったのだろう。
しかし、その「不良」であるはずの集団が、軍服まで纏った教師によって画一的に統率されている光景というのは、かなり奇妙にも映る。
この93年という時期が、「個性重視」を謳った89年改訂の学習指導要領の施行開始と重なることが興味深い。スケバンという古い悪と、画一主義という新しい悪とが入り混じった作品なのではないだろうか。
このエピソードは次のようなナレーションによって締めくくられる。
「勉強は成績を良くするためにするのではない、自分のためにするのだ、夢をかなえるために頑張れ、未来の大人たちよ!」

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